伽羅

五章 霊力の働き

シルバーバーチのスピリチュアルメッセージの輪読におきましての感想です。令和2年8月9日(日)第3回zoom例会より

シルバーバーチ曰く「霊的原理を理解した者」でも…以下

  1. 人生の荒波に疲れ果てる時期が必ず訪れるものであり
  2. 思わぬ災害が重なる
  3. 腹の煮えかえるような不快な思いをさせられる

どんなに悟ったつもりでいる者でも、こうした耐え難い苦難に遭ってしまうようです

しかし長い視野で眺めれば、それらもごく些細な出来事にすぎないもの

多くの人に霊的原理を伝えるために、著名な人々を交霊会などに参加させることに成功し、そのことによりスピリチュアリズムの普及は成功をおさめてきたと、シルバーバーチは言っています。すべては霊界が長い時間をかけて人々が真理に目覚めるためのプロジェクトであるとの事。著名な人物が霊界からみて偉いわけではなく、人間界へ作用させるツールとして適任であるためそのような立場の人々を利用したという言い方をしています。霊能力の低い人にも名のある人物の偉大さは理解できるからです。相手は霊ですので、人権に関してはあまり容赦のない物の言い方をされます。もちろん、著名な方のなかにも霊格の高い方もいらしたと思われますが、本の中では割愛されているようです。

以下、伽羅による感想です

人間は経験をすることで感情に何かを書き込むことが出来ます。それは、自身の霊力を高めることに繋がります。どんな事にも理由がありその全ては霊性に帰ります。嬉しいことや楽しいことだけではなく、苦しく辛く悲しく憤ることも、この宇宙を支えることに必要なエネルギーです。

人はある事を伝えたい時に、早く広く行き渡らせる方法として名のある人物に参加させることをします。人間は著名な人の発言に耳を傾ける傾向があるのも事実です。霊界のことを伝えるうえで、霊たちがこうした名のある人々をスピリチュアリズムへ参加させた事は多くの人々の目線をスピリチュアルに向けさせることに成功し正しい判断であったと思われます。

シルバーバーチが現れた当時の霊や霊界に対する人々の認知は、すべて宗教に絡められその教義を崇めたものにだけ訪れる奇跡として浸透していたようです。一度浸透してしまった人々の意識を変えることは、大変な努力と忍耐と強い意志を持って取り組んでも、なかなか進まないことであったことが想像できます。現代の人々が自由にスピリチュアリズムについて発信できるのは、宗教による思想の圧力から本来人々が備える霊力が解放されたためといえます。私たちは、先人たちの勇気を尊敬し行動に感謝をして、その思いを引き継ぐものとして霊界に対し責任のある行動をとることが求められています。シルバーバーチの言うように知識には責任が伴うためです。責任は果たすことで自分自身が磨かれていくのです。

ただ、生きている間、霊の存在について認識していたとして、霊界について体系的に説明できなくとも確信している何かが自分の中にあるとしても、やはり全人類が共通で見えないモノを共通認識として共有するということは大変難しく、その事に取り組む人間の方が疲弊し、自信をなくしてしまうという日々は終わってはいません。では、今まで霊はいるし、霊の世界はあると言い続けた人が霊界からその姿を見せてくれたらよいのではないかという考えも出てくでしょう。

例えば、丹波哲郎さんのような大霊界を信じて亡くなった方は、霊界が本当にあるよと霊体になっても俳優の頃のようにテレビなどに出てきて皆に教えてくれても良さそうですが、現在のところ出てきてくれてはいません。それにはやはり理由があります。実際あちらに入り、霊界の状況を身をもって知る事で皆に伝えたかったことが、肉体を持っていた頃に伝えたかったことの内容と違ってくるからです。霊として人に対してやらねばならないことは、霊界に入ってある程度修行をしないと生きている人間に上手に伝えることは出来ないからです。丹波さんのように生きている頃から霊格の高い方が、どこそこにいる未成仏霊のような行動をなさるということは、ご自身のプライドも許さないでしょうし私たちもそのような低いレベルに合わせた丹波さんを拝見したいと思うこともありません。人間界で必要と思っていた事の動きと実際の霊界に入った時に必要とされる動きは違う事を多くの人がもっと知っていく必要があると思っています。

第5章は次回9/13(日)に引き続き輪読します

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