1492年、新大陸を発見したコロンブス。「意欲に(1492)燃えたコロンブス」で暗記した方も多いと思われます。この度のタイトルは新大陸の先住民であったインディアンの視点からみた語呂合わせです。正式にはインディアンとは呼ばずにネイティブアメリカンと申し上げるべきですけれど、語音の都合上、皆さま周知の単語を使わせて頂きました。どうぞご容赦くださいませ。
先日、公益財団法人日本心霊科学協会5月号にて掲載頂きました伽羅レポートに『新型コロナウィルスと霊的存在を結ぶ過去の事例』の1つとして、ネイティブアメリカン(インディアン)についての事を載せておりましたので、未だご覧になっていない方にもお知らせしたく、この場に追記させて頂きます。現在、アメリカにて人種差別においての重大なデモが勃発いたしました。有色人種だけでなく、先住民たちの人権に今一度、人々は目を向けることになりました。新型コロナウィルスを発端に生きるとういうことと真剣に向き合い、その役割として人々はさらに理想の地球を描くため、より高い霊性へと全員で上がっていく事が求められています。
まずは、心霊研究5月号より以下抜粋文(p43)
皆さんにとって唐突に感じられたウィルスとの共生ですが、過去の事例として次の文を参考にお読みください。私だけの特殊な観点ではないということがある程度ご理解賜れば幸いです。
〈事例〉
1492年、コロンブスはアメリカ大陸を発見しました。このことにより北アメリカには白人が移住してきました。それまでアメリカに住んでいた民族は、インディアンと呼ばれるようになりました。コロンブスがアメリカ大陸を発見して5ヵ月で起きたことは、インディアンの大量虐殺とヨーロッパから持ち込んだ伝染病の拡散でした。それまでインディアンの暮らしに現在でいうインフルエンザはありませんでした。当時のインディアンの思想は、すべてはみんなの物という考え方です。土地もみんなの物なので、白人のいう土地の所有権という言葉が理解できずにいたほどです。迫害や追放や奴隷がはじまり、はじめてインディアンは自分たちの身に何が起きたのかを知る事になりました。白人が持ち込んだ伝染病でかなりの数のインディアンは亡くなりましたが、インディアンには以前より呪い師がいました。
呪いをする司祭は医者でもあったのです。よってウィルスによる病気と悪霊は同一視されてきました。現在でもその呪いの方法を知る人はいますが、当時ほど精霊の力と繋がっているのかは明確ではありません。重篤な病を治す方法とは、地球そのものの言葉を聞いてきたインディアンにとって、悪霊を追い払い、魂を自分の中に取り戻すとい方法です。白人が持ち込んだウィルスにも同様のやり方を行いました。彼らは特効薬を持ちませんでしたが、自然と心を一つにすることで、生命を存続させてきました。武器による戦争に負け、現在では決められた土地に少ない人数で生活しています。
※上記は現代の西洋医学を否定するものではありません。霊とウィルスとを結ぶという点をクローズアップするために例として取り上げたものです
ブラックライブズマターという言葉が飛び交う現代ですが、そもそもカラー(色)や性別によって人間界での階層や階級を決めてきた歴史自体が根本的に間違っています。霊界での階層や階級は虹の7色の配列がいつも同じ場所にあるように、自然にその場所に在る状態のことであり、それは差別のためではなく、その霊性のその時に最も適した階層であるためにそこに在ります。不満という概念は一切なく、その色を出し切ったのちに別の色の階層へ移ることはあります。上記におきましては、先住民と開拓者ではありますが全てが敵と味方であったわけではありません。中にはお互いを理解し合い、尊敬の念を持ち、人種や民族を越えて通じ合ってきた人々もいます。その魂が現在の平等の在りかたに作用していると言えます。現在の人間界は、いったん手にした権利が永遠に我が物であるかのように振る舞う人間がたくさんいます。手放すことの恐怖に自分が苛まれないよう、守ることに必死な人生を送っています。その事により、魂と霊性が次のステップへと行けない事にも気付くことも出来ません。利権に縛られているのは自分自身であるということに気付けることで本当の幸せに近づくことができます。
人間界での生活において思い半ばで肉体を失くした人間は、魂に思いを託しスピリット(霊性)に現象を促します。魂が霊性を通して人間界の現実に作用するまで結構な時間を要します。現在起こっている現象のすべては、人間の残した魂と霊性の産物です。平和的解決とは、魂と霊性に人間が素直に向き合うことでありその意志に準ずることです。目で見えることばかりに拘りすぎてしまいますと、また新たな悲劇が生まれます。例えば、黒人の権利のために白人から沢山の物を奪っていけば、それはブラックライブズマターを越えてホワイトライブズマターになり兼ねず、その連鎖は終わりを見せません。カラーズハラスメントそのものを消し去る必要があります。色は単なる個性でしかありません。霊性をもって人々のあるがままを受け入れられた時、人類には永遠の平和が訪れると霊たちは教えます。