5月になりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。前々回の新型コロナウィルスの正体は俱霊がウィルスに憑依したものと申し上げました。また、前回のウィルスへの語り掛けでは霊を全く信じない方にも向けての言葉でしたので、この場では改めて俱霊という聞き慣れない言葉を説明させて頂きます。
一言に『霊』という言葉を聞いた時、皆様はどのような姿を想像するでしょうか。おおよそは、暗くて怖い良くないイメージを未成仏霊、明るく怖くなく安心感さえ覚えるイメージに守護霊や先祖霊のような感じではないかと存じます。このことは大まかに正しいと言えます。大まかと表現した理由が俱霊の性質を説明する中にございます。生きている人間を苦しめ、ケガをさせたり病気にさせたり死に追いやる霊は悪霊と呼ばれます。人間にそれほどの作用を起こすためには悪霊界という場所で修行をし人間に影響を与えるチカラをつける場所に行かなければなりません。また、悪霊とは反対に生きている人間を守りどうすることが生き延びることもしくは魂の求める生き方に従えるのかを教え導くのが守護霊であり善霊と呼ばれます。守護霊もただ肉体を失くしただけでは人を助けるチカラまでは持てませんので善霊界という場所で修行をし守るチカラを養います。
私たちの知る千年前後昔からの人間は生きるという事と真剣に向き合う機会が多くありました。一つは医療の状況は現在とは比べ物にならないほど環境は整っていませんでした。電気もガスも電話もスーパーもない時代。井戸もない地域は遠くの川へ水を汲むことから生活は始まりました。肉を頂く時は狩りをしてその動物の命を絶つことからが各々の仕事でした。体の自由が利かなくなるということは即ち死へ直結することでしたので、せめて水が近くにあれば、薪がなくても暖がとれれば、そのような祖先の生きることへの一つ一つの思いが形になり、その願いが叶った状況が今の私たちの生活を作ってくれています。
500年前後昔くらいになると、生活環境は徐々に整い生きることが少し楽になると今度は人としての『生きかた』や『在りかた』を多くの人が意識するようになりました。一部の特権階級の人だけでなく誰もがそのチャンスに手を伸ばせるようになり人々は平等を意識するようになりました。このような時代の流れの中、人間は強く夢や希望や野望や欲望を広い範囲で持つようになり、このことは善霊界と悪霊界のバランスを取るために必要な感情となりました。夢半ば、希望半ば、野望半ば、欲望半ば満たされない人生は全て悪霊のもののように考えられますがそうではありません。自分が叶えられなかった分、どのように子孫を守っていけば夢が叶うに近い状況に出来るのかと考える霊もたくさん居ました。昔の人はそれだけ心が強く育っていました。ほどほどの便利が人を生きやすくしましたが、完璧ではない点が人に猶予や配慮を与えほどほどの不便さにより人は心を育てました。テクノロジーや流通の進歩や発展により人は他人の手を借りる事が少なくなり、現代では自分ひとりで生きられるような錯覚をするようになりました。伴侶を見つけるのは寂しさを埋めるためだけでよく、生きるために必要であることは理由として無くなりました。人間は誰かのために自分が何かをするということを置き去りにしてしまいました。そのため肉体をなくし、霊になっても皆それぞれ好きに生きているし、自分が何かをしなければならない事などないと思い込んだ霊がごまんと居るのです。そういう霊は善霊界にも悪霊界にもいきません。かといって天国にも地獄にも行かないのです。自分都合の俱霊界に身をひそめ、それとはなしの次元に逃げ込むようになりました。悪気はありません。皆さん得意の「みんなが行ってるから自分もいいかなと思って」の境地です。思い当たる人は現世にもたくさんいるはずです。
このような悪意のない俱霊がこの度、神界のチカラによりグレー界から放出された理由はグレー界が善霊界、悪霊界、人間界とのバランスを崩しだしたからです。善霊界、悪霊界に進まずグレー界に入り込む霊があまりに多く、グレー界は飽和状態になり、俱霊たちはとにかく消滅させるか外に出すしかありませんでした。そこで神界が行ったことは俱霊たちをグレー界から放出させる事でした。ただし、ただ放出しても渾沌とするだけに終わってしまうため俱霊たちが意志を持てるようにウィルスに憑依させることで、再度現世に行くことが出来たという感覚を俱霊たちに持たせるためです。ウィルスを使ってさらに人に憑依できた霊はもう一度人間としてやり直せることと同じ状況になります。ただ、ウィルスは自分の入りたい人間を必ず選んでくれるとは限りません。現世において目には見えないレベルであっても、確実に「存在する」という人間の認知においてはウィルスの方が勝っているからです。人間は常に霊よりもウィルスを意識し、どうすればウィルスに勝てるのかということばかりを気にしています。霊のことなど念頭にもありません。新型コロナウィルスの感染の仕方が読めないのはこの点にあります。憑依されたウィルスは様々な意思を持ち、自由なのです。ウィルスとの共生の鍵はこの俱霊たちとどのように共生するかということになります。新型コロナウィルスが生き延びにくい季節は俱霊たちは人間界に漂うしかありません。また、新型コロナウィルスの季節が到来すれば残った俱霊はまた憑依し人に憑きます。大多数の俱霊が消化するまでこのことは続くと申しました。ですので、新型コロナウィルスに憑依する前に俱霊たちの行くべき場所を生きている私たちが示せばよいのです。その方法について今後お話しして参ります。