きゃらべん⑿ 令和3年6月26日㈯
宿題:死神のイメージを1つ教えてください
- 昔は死神が来たらアチラ側に行かなければならないと思っていたが、最近では亡くなったあとに道案内をしてくださるような感じの方ではないかと思っている。もう肉体のない世界に来たのですよと門番のような雰囲気でいらっしゃるのではないか。
- 全然わからない。イメージとしては悪いイメージとして受け取っている。
- 死のセッティングをしてくれる人。何月何日にどういう亡くなり方をするなど。見た目は骸骨で黒いマントの方のイメージ。
- 死んだ時に肉体から幽体が離れていくことの手伝いをしてくれる、そういう役割の霊がいるのかなと思う。
- 人が死ぬ前に予告として出てくる神様かなと思う。とくに良い行いをしなかった人のところに来る。
- 亡くなったあとの幽体に「あなたは悪霊界、あなたは善霊界、あなたはミドル界」と振り分けてくれる。
- 死んで霊体になった時に「こっちだよ」と導こうとしてくれるようなイメージ
- 全員に関わるイメージではないので、自分には関係がないかなと思っている。種類やテリトリーが異なる感覚。死ぬ時期を決めたりするんでしょうか?
ここからはきゃらべんの内容です。
今回の文字起こしも道さんです。いつも有難うございます。
まず、死神の役割について詳しく説明していきます。死神のイメージは全く異なります。黒いマントを着たドクロというよりは、実際には爽やかなサラリーマンのような風采です。
死神は都市伝説のような存在と思われていますが、悪霊界から派遣される霊として人間界に最も近い存在です。神という言葉が使われていますが、実は霊です。正しい理解が必要となってきます。死神の霊能数は、善霊界の守護霊と同じぐらいの(150~1000)となります。
前回に勉強した子どもを置き去りにした女性のその後を見ていきましょう。この女性は霊能数を(30)から(-50)にマイナスの方向にアップさせています。
実はこの女性(30)は自宅で男性のDV被害に遭っていました。
そのせいで赤ちゃんも巻き添えになりました。
当然、警察に通報しますが、その女性はDV男性に殺害され赤ちゃんもそのまま命を落としてしまいました。
女性は深い恨みを抱えたまま亡くなってしまいます。殺害されてしまったので、これは異常死となります。もちろん守護霊が迎えに行きますが、本人の意志が固く霊界へ行こうとしません。
DV男性は刑務所に入りました。人間界に残った女性(-30)は恨みを晴らそうとしますが、男性は何も感じていません。そのことで女性はひどく落ち込みます。
その女性がDV男性に仕返しがしたいと思いながら何もできず、浮遊霊として過ごしきた期間はもはや20~30年。
「何かお困りではないですか?」女性(-30)が途方に暮れていると、知らない黒服の男が声をかけてきました。そこで女性は久しぶりに思いを打ち明けます。
「このまま野放しになるなんて気が済まない」DV男性の釈放が近いことを知り焦ります。
「それでは、代わりに懲らしめましょうか?」
知らない人に頼るしかない状況も女性にとっては不自然に感じません。なぜならば同じ波長だからです。霊は波長によって仲間かそうでないかが分かります。女性は素直にすがります。
「お願いします」と言ったとたん違う場所に連れて行かれました。女性は成り行きを訳もわからず見ています。見ているものは………女の子がお花を眺め、近くにいる男の人がバナナを食べている光景です。
「あのバナナを食べているおじさんに、お花がきれいと言うときっと喜ぶよ」黒服の男は女の子に声をかけます。
「おじさん、お花がきれい」その女の子は言われるがまま男の人に伝えます。
「ほんとだね、きれいだね」答えながら男の人はバナナの皮を地面に落として消えてしまいました。そこに出所したDV男性が通りかかります。
「おじさん、お花がきれい」女の子はDV男性にも話しかけますが無視されます。男性が立ち去ろうとした次の瞬間、地面に落ちていたバナナの皮に足をとられ転んでしまい、そのまま帰らぬ人となりました。
これはとてもシンプルな例です。もっと複雑な状況はたくさんあります。黒服の男がここで準備した女の子は特別なのでしょうか?
「私の声が聞こえますか?」女性(-30)は女の子に話しかけてみます。しかし女の子には聞こえていません。
「聞こえるように話さないとダメです」黒服の男が言いました。
実は女の子は人間。黒服の男だけが女の子に聞こえるように話せ、また姿を見せることもできます。女性(-30)は初めて自分の肉体の無い状況を把握します。
女性(-30)は黒服の男に教えを請います。まず案内されたのは入門レベル。先輩霊が訓練しています。例えば滝に打たれながらイメージしています。本来ならば霊体は水をはじきません。ここでは霊体でも水をはじくようにする訓練です。
次は初級から中級レベル。ちょっと物に触れてみたり操作したりしています。
そして中級レベル。叩くなどしっかりとした感触のことができるようになります。
ここの霊たちはまだ成仏していません。故にこの訓練の場所は人間界です。
女性(-30)は入門レベルからのスタートです。まずは机に立てた紙を倒す訓練。周りの人を見て真似てみます。そのうちに話せる人が出来ました。波長の合った人と励まし合いながら努力が少しずつ報われていきます。石を蹴ったり、ローソクに火をつけることも出来るようになりました。
レベルアップを実感する頃には、すでに女性の霊能力は(-50)となっていました。
次のステージでの訓練になる頃、ふと思い出します。『自分の復讐したい人は亡くなったのだった。何のためにこの訓練をしているのだろうか?』達成感や感情の薄れが立ち止まる瞬間です。
ちょうどその時、とある人間を見かけました。(見かけさせられました)人間界の母子です。
何だか気になり後をつけます。するとその母子は生前の自分と全く同じような状況でした。
男性によるDV被害です。女性(-50)は自分の心の中の火を感じました。その火はさらに強く燃え上がります。
「今のあなたには出来る事がありますよ」再び黒服の男が現れました。
女性は意を決して、石を蹴った時の感覚を思い出しながら男性にキックします。相手に刺激を与えることに成功しました。この隙に母子は逃げ出すことが出来ました。
しかし、母子がまた戻るかと思うと心配でたまりません。男性を観察していると予想が当たっています。男性が包丁を手にしているではありませんか。
「あなたが今まで努力してきたのは何のためですか?」黒服の男が声をかけてきました。
「私はただ、普通の生活がしたかっただけ。子どもの笑顔。夫の笑顔。普通のしあわせ。奪われた私の毎日」どうすればいいのか考えました。ふと男性の寝ている姿を見て何かを思い付きます。
トレーニングを必死に応用して………男性の携帯電話を発火させることに成功します。
火事になり男性はそのまま亡くなりました。女性(-50)は、ただ男性の暴力的な行動を阻止したい一心だけだったのです。
「コントロールが上手く出来ないのにやりたい放題やってしまった」女性(-50)はそんなつもりはなく殺してしまった罪悪感に呆然となります。
「あなたは悪くないですよ。あなたが頑張ったからあの母子は助かりました。あなたは正しい」黒服の男は続けます。「あなたの助けを必要としている人たちが他にまだ沢山います。この人たちが助かった事実だけでは不足ですか?」
「そうは言っても、全然知らない人の命を奪うのだよね」女性は落ち込みます。
「全然知らないもっと多くの人たちを助けたのですよ。亡くなったのは悪人です。あなたのお陰で普通の生活を送れるようになったのです。あなたの望んだ日常です」黒服の男の言葉で女性はだんだん元気になってきました。
「悪人の波長の分かるあなたが動かなければ、これからも陰で多くの人が泣き暮らし続けます」
「きっと、それが私の役目なのですね。あなたがまた、ここから教えてくれるのですか?」女性は納得して黒服の男に聞きました。
「はい」
「ところであなたは誰ですか?」
「申し遅れました。私は死神です。悪霊界の者です」ここで初めて自分の正体を明かします。
「死神⁈」
「それは人間の呼び方で、本当は悪霊界の中級霊です」
「中級霊⁈」
「あなた方は下級霊で、悪霊界の総帥はナンシーサラです」
「へー」
「悪い人間により不慮の死を被った人たちの霊を救っています。だけど人間は、私たちのことを悪霊と呼びます」
「悪い人間を懲らしめるのになぜ?」
「自分の目には見えない事によって引き起こされる現象そのものが、人間にとっては恐怖だからです」
「今回もそうですよ」死神は火事で亡くなった男性の近所の人のうわさ話に注意を向けさせます。
「男性は亡くなる前、少し変だったものね」
「この前、男性の逃げるような行動を見たわよ」
「私が見た時は外でうずくまっていた。靴も履いていなくて」
「知り合いの霊感が強い人が言うには、どうも悪い霊の仕業とかなんとか」
「いやーねー。こわーい」
「あ、霊感の強いおじさんが来た!」
「ここから悪霊の怨念を感じる。土地を除霊するから安心しなさい」
「お祓いしてもらえれば大丈夫よね」
「悪霊とか怖いわね」
「奥さんと子どもが無事でよかった」(悪霊にやられなくてよかった)
「私たちは真面目に生きているから悪霊とか関係ないよね」
「人間の捉え方はこんな風です」近所の人の言葉に耳を傾けていた女性に、死神は語りかけます。
「私も真面目に生きてきましたけど。必死に生きてきましたけど。今は………」
皆さんの多くは、この女性(-50)に対して『悪霊、祟り、呪い』というイメージを持っています。でも女性は今を頑張っているあたらしい仲間と生きています。
「今の私は悪霊ですが、それが何か?」
最終的に今の自分を受け入れられるまでになりました。これが大体(-50~-60)ぐらいの能力の段階になります。
次回-50以上の悪霊に対して出来ること。+99でも霊が見えない人の場合には、悪霊に対してどうやって対処していくのでしょうか?
勉強会での質問
死神から学ばないと人間に対してコツンとしたり刺激を与えたり出来ないのでしょうか?
A. 死神から学ばなくても自力で人間に感覚的に作用できる霊もいます。ここでの女性の霊は自力では人の感覚に触れる事が出来なかったので死神からトレーニングされることになりました
悪霊界で修行をしていると思っていたら、人間界で修行をしているということだったので、悪霊界で修行をする人たちというのはどういうレベルの人たちなのでしょうか?
A.2回ほど前の「悪霊とは」の勉強会で少し触れた部分になりますが、浮遊霊のような未成仏霊が-99くらいの霊能数になった時、成仏して善霊界にいくか悪霊界に行くか選択できるタイミングがあります。その時に悪霊界に行くと選択した霊たちが悪霊界で修行をするようになります。そこから死神と呼ばれるようなレベルの修行を始めますが、ここで出てきた死神は悪霊界の中でも中級レベルですが、死神の中でも中級レベルです。死神の初級レベルは黒っぽい恰好をして遠くからおいでおいでしてみたり、そういう姿を人間に見せるというところから始めます。誰に何をするとどうなるということを、不自然ではなく出来たり、そのために先が読めたりする中級レベルの死神以上になるとより高度で知能的になります。
悪霊という名前がついているけれど、人間が思っているほど悪い霊じゃないということでいいでしょうか?
A.はい。そもそも悪い人間ではない普通の人が悪霊と呼ばれてしまうのは、弱い立場の人間を助けようと必死に行動した結果、顛末を見えていない人間たちがその現象そのものを怖がるために悪霊とよばれるようになりました
だけど、復習したりするのはよくないことではないんですか?
A.そうですね。まともな人間ならそう思うはずです。しかしながら、そうなってしまう理由として自分のみならず自分の家族が踏みにじられるような酷い殺され方をした場合など、良いことなのか悪いことなのかという理性の手前で感情がある時点で動かないでいます。その感情とは許せないという思いやどうして?という思いであって、復習するという事だけではなく、なぜそんなことをするの?という「問い」であるのかもしれません。
勉強会の感想
- 分からないことが多くて、もう一度復習が必要だと思った
- なんだかもの悲しかった。ここで霊能力のある人間が悪霊になってしまったその人を助けられたらいいのにと思う
- 朝から忙しくて眠っていました、ごめんなさい
- 悪霊とは自分とは違うカテゴリーの存在と言ったので、それが合っているのか合っていないのかというスタンスで聞いていた。結果は、まだどちらか分からない。
- 悪霊界から派遣された死神が先生の役割をされているんだなと思った。そういう霊が善霊界にも悪霊界にもいるんだろうなと思った。善霊界の先生に期待したい。
- 色んな霊の立場や気持ちは分かったが、これからどうやったらいいのかなぁと思ったので、これからまた学んでいきたいと思います
- 上まであがるには、霊というものが色んな役割をするんだなと勉強になりました
- 悪霊界の霊も正しいことをしているのだから悪気がない霊ばかりではないはず、本当に悪いと分かっていて嫌がらせや悪いことをする霊もいるのでしょう