～成仏後のたまえさん～
2022/8/27㈯
前回のラスト：先輩霊たちの計らいで、天国を見ることが出来たたまえさんでしたが、その途中で出会ったのは、木屋良(きやら)さんでした。木屋良さんはたまえさんが未成仏霊であった頃、成仏するきっかけとなった人物です。
ここから今月の本編です
たまえさんが木屋良さんとのまさかの再開に戸惑っていると、木屋良さんはさっさと遠くへ行ってしまいました。
たまえさんは、木屋良さんのそのような行動を仕方がないと思っています。なぜなら、木屋良さんのことを知っているのは一方的にたまえさんだけです。
木屋良さんに会ったのは、霊になってからなのでうまく話しかける内容を思いつくことが出来ません。
必死に考えた中で思いついたことは、木屋良さんの好みを思い出すことでした。
たまえさんは、ようやく1本の花を見つけました。たった1本でしたが、その花はとても美しく特別な感じがしてたまえさんはとても気に入りました。
花をみつけたものの、木屋良さんの姿はまた見えなくなってしまっていました。
たまえさんは、急いで木屋良さんの後を追いかけようと1本だけ咲いている花を摘みました。
花を摘んでからずいぶん歩きましたが、なかなか木屋良さんの姿は見えません。
辺りが少し暗くなってきたころ、ようやく木屋良さんに追いつくことが出来ました。
たまえさんは、今度こそ木屋良さんとお近づきになれたらと期待しています
たまえさんは、先ほど摘んだばかりの花を木屋良さんに差し出しました
ところが、追いついた人は木屋良さんとは全くの別人でした。
たまえさんは、人違いを謝って女性を見送りました
たまえさんが、木屋良さんだと思い必死に追いかけてきた間に、周囲が暗くなってきてしまいました
すると、どこかから声がします
ポチの鳴き声が空耳で人の声に聞こえたのでしょうか
声の主は、たまえさんが先ほど摘んだ、手に持っていた花でした
花が喋ったことに、たまえさんはとても驚きます
花は続けて話します
花の言葉にたまえさんは戸惑います
花は、たまえさんはもう先ほどの場所(花を摘んだ所)には戻れないと言います。
花の説明では、ここからの1歩が天国を出てしまうもので、次元の異なる世界に足を踏み入れることになるようです。
ただし、たまえさんがこの場で花を手放せば無条件で天国の扉のある入り口まで戻れるとも教えてくれました。
花を手放すと消えてしまうという言葉に、たまえさんは自分の行動の浅はかさを悔みます。
謝るたまえさんに、花は淡々と伝えます。
現在のたまえさんの感情には反応せず、今やらねばならないことのみを提示してきます
たまえさんは、自らの責任を背負うことを決めました
花と前に進むことに決めた、たまえさんに待っていたのは、生前の愛犬であったポチとの再度の別れでした
ポチは天国の住人なのでたまえさんと次元を超えて一緒に行くことは出来ません
たまえさんは、泣く泣くポチとお別れをします
花の言う通り、辺りはいっきに暗くなってきました
どんどん暗くなる世界でしたが、花のあるおかげでなんとか足元が確認でき、歩き続けることが出来ます。
すると、今度はどこからか泣き声がします
子どもの泣く声です。近づくと本当に子どもがいました。たまえさんは、思わず声をかけました
その子の後ろ姿と声に、たまえさんは戦慄が走ります
その子は昔、たまえさんが生きていた頃に生んだ女の子でした。旦那のDV被害から守るために一時的に外に避難させていました。たまえさんには、産まれたばかりの赤ちゃんも居たため、赤ちゃんもうまく連れ出したら置いてきた娘と合流するつもりでいましたが、事はうまく運ばずにたまえさんは亡くなってしまったのです。
たまえさんは、ずっと自分と生まれたばかりの赤ん坊を殺した旦那への恨みで、置き去りにした娘のことをすっかり忘れていました。長女の名前は「すみれ」と言います
それでは、本日の物語はここまでです♪
今月も読んでくださって有難うございました。
Q.花を摘んだことで道筋が変わったとういのは、たまえさんが花をちぎった時点で皆さんのなかで「なんだかな」と思われた部分なのではないかと思います。他のことも含めて今日の感想はありますか
・あなたのいつもの素行ですねというところがグラッときました
霊界に行くと考える余裕がなくて、自分の素行がでるようになっているのでグラッときますよね
・地縛霊が災害を止めることをしないということもある？
地縛霊自体には止める力も、発行する力もないけれど交渉する力がある。実際やめるかやめないかは自然霊のものですが大きな交渉力を持っています。天国のたまえさんは、天国をでちゃいましたね。その後また一緒にみていきましょう
・天国って怖いところやなと思いました。厳しいなぁと。
たまえさんだからなのですよ(笑)。たまえさんの素質がそのように見させていますが、じつは普通に天国に上がる人はこうなんですよというところを次回こそやりますね。
・先ほどの方も言われましたが、たまえさんは、天国から出ちゃったんですか？
でました。ワンちゃんと別れた時点が天国との分かれ道でした
・すみれちゃんは、天国とは違うところにいたわけですね。
・神様のところはとても楽しみにしていたので、これからが楽しみだなというところと、私も天国ってギョットするとこだなぁと思った。
・私も神様に興味があって今から先どうなるかとか、たまえさんが天国を出てしまったあとも気になるので楽しみにしています。
・今度の話しが楽しみで、天国に行ける人がどういう人なのかとか、実体験のお話しを楽しみにしています。
